ＥＵ３トップ、ロシアに警告 互いに制裁、関係悪化の一途 - 時事通信ニュース

2021年05月01日09時46分

欧州連合（ＥＵ）の左からフォンデアライエン欧州委員長、サッソリ欧州議会議長、ミシェル大統領＝２０２０年１月、ブリュッセル（ＡＦＰ時事）

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　【ブリュッセル時事】欧州連合（ＥＵ）のミシェル大統領とフォンデアライエン欧州委員長、サッソリ欧州議会議長は４月３０日、ロシアに対する共同声明を出し「ＥＵは適切な手段を取ることができる」と警告した。互いに制裁を科し合う欧州とロシアの関係悪化が止まらない。
　声明は、ロシアがこの日、サッソリ氏をはじめＥＵや加盟国高官ら８人への制裁を決定したことを受けて直ちに用意された。ＥＵを代表する３人が「最も強い言葉で非難する」とロシアに通告した。
　ロシア外務省は４月３０日、サッソリ氏のほか欧州委員会のヨウロバー副委員長（チェコ出身）、ＥＵ加盟国の高官ら計８人にロシア渡航を禁じると発表した。ＥＵが３月、ロシア反体制派指導者ナワリヌイ氏への実刑決定問題などをめぐりロシア高官ら計６人に制裁を科したことに対抗すると説明され「ロシアの外交、内政の独立が公然と挑戦を受けている」（外務省）と主張した。
　ＥＵは今回の声明で、ロシアの制裁決定に関し「受け入れられないものであり、法的正当性を欠き全く根拠がない」と徹底的に批判。さらに８人にとどまらず「ＥＵを直接対象としたものだ」と述べ、結束して立ち向かう姿勢を示した。

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