[ニューヨーク 28日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は28日、米中関係が「リセット」されるよう望むと述べた。事務総長は、人権を巡り両国間に「意見の相違」があることを認めたうえで、気候変動に対して協力すべきとの見解を示した。
中国は米国に対抗して世界に対する影響力強化を進めており、昨年は新型コロナウイルスの世界的感染流行(パンデミック)問題を巡り、両国の緊張が限界レベルまで高まった。
事務総長は記者団に、「米中関係がリセットするよう期待している。人権を巡る意見は完全に異なっており、合意または共通の視野が期待できないのは明らかだ」と指摘。
そのうえで、「国益の一致が深まっていると思われる分野は存在する。それは気候変動対策であり、両国が国際社会とともにこの分野に取り組むよう呼び掛ける」と述べた。
バイデン米大統領から国連大使に指名されたトーマスグリーンフィールド氏は27日、中国は「権威主義的な政策目標を推進」しようとしていると非難した。
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