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29日の東京株式相場は株価指数が不安定な動きとなっている。昨日の米国株市場が落ち着きを取り戻したことが好感され、医薬品や陸運など内需関連、精密機器が高い。半面、輸送用機器や機械は安い。
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〈きょうのポイント〉
セゾン投信運用部の瀬下哲雄運用部長は、ゲームストップをめぐるような投機的な動きは米国特有だとし、「バリュエーション、相場全体のレベルでいうと、米国と日本は水準がかなり違う。米国はかなり加熱しているが、日本はようやく戻ってきた感じ」だと述べた。
個人の投機的取引の制限から28日の米国株市場は落ち着きを取り戻し、きょうの日本株は前日の下げをやや打ち消す格好で始まった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘チーフ投資ストラテジストは「10-12月期の米国内総生産(GDP)は市場予想通りだが改善傾向を示し、足元の新規失業申請件数も減少する中で景気刺激策が検討されている。米景気の先行きに対する期待感は強く、ウィズコロナ下で最高益を出している内外企業も多い」と話す。
もっとも、米ゲームストップ株など投機色の強い銘柄は28日の米株市場で急落したが、時間外取引ではロビンフッドが一部銘柄について29日から限定的に購入を認める計画だと発表したのを手掛かりに急反発。アジア時間29日の米株先物は軟調に推移しており、日本株も自動車などを中心に指数はマイナス圏に沈む場面もあるなど不安定な動きになっている。「米国での一部銘柄の投機についてはまだ火種は残っており、今後も極端な動きが出れば投資家のバブルへの警戒心が戻る可能性はある」とも、三菱モルガンの藤戸氏は話していた。
- 東証33業種では精密機器や不動産、証券・商品先物取引、医薬品、陸運、食品が上昇
- 空運や輸送用機器、機械、非鉄金属は下落
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