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休校措置のため、野球部員たちの姿がないグラウンド＝八千代市の八千代松陰高で |
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新型コロナウイルス感染抑止対策のため、今夏の第１０２回全国高校野球選手権大会の中止が二十日に決まった。夏の甲子園への道が閉ざされたことを受け、県内の高校野球関係者からは悲痛な声が上がった。
「今年こそ甲子園に行くと強い気持ちで臨んだ年だったので、何としてもプレーさせてあげたかった」。昨年夏の千葉大会準優勝の八千代松陰の兼屋辰吾監督は無念の思いを口にした。
新型コロナウイルスの影響で、同校は三月一日から休校。野球部では体力を落とさないように、自宅でできる練習メニューを個別に伝え、部員らは自宅周辺でキャッチボールや素振りなどに励んできたという。地方大会も中止となり、兼屋監督は「高校生の努力に報いる場を何とかして設けてあげたい」と思いやった。
昨秋の県大会で準優勝した拓大紅陵の沢村史郎総監督は「世界中で苦しんでいる中、中止はしょうがない」と受け止めた。一方、同校は迫力のある応援も特色の一つで、球場での演奏を楽しみにしている吹奏楽部員も多い。沢村総監督は「野球部員や吹奏楽部員たちに何て声を掛ければ…」と落胆の色を隠さなかった。
休校措置の長期化で入学式も行われていない高校も多い。夏の甲子園で優勝経験のある銚子商では、新一年生も入部していない状況で、沢田洋一監督は「休校措置がここまで長引くとは当初は考えもしなかった。まずは三年生のケアをしなければならないが、新一年生のことも心配だ」と不安を口にした。
県高野連は二十二日に臨時理事会を開き、代替大会の開催可否など今後の方針を決める。鈴木博史専務理事は報道陣の取材に「安全対策、授業の重複、球場の確保など課題は多いが、早急に結論を出したい」と話した。（山口登史）
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May 21, 2020 at 05:29AM
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コロナ緊急事態＞夏の甲子園、地方大会中止 関係者ら悲痛な声 「何と声掛ければ…」:千葉(TOKYO Web) - 東京新聞
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