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Monday, April 6, 2020

「処理水」最大放出時でも、トリチウム濃度が周辺より高いのは原発近傍のみ - 読売新聞

 東京電力福島第一原子力発電所の汚染水を浄化した処理水について、海に放出した際の拡散予測を東電が公表した。想定される最大量(年間100兆ベクレル)を放出した場合でも、除去できない放射性物質トリチウムの濃度が周辺海域より高くなるのは原発近傍に限られるとしている。

 東電は、国の有識者会議で提言された海洋放出と大気放出(水蒸気放出)の2案を受けて技術的に検討。海洋放出の最大想定では、濃度が福島県沖の現状(1リットルあたり0・1~1ベクレル)を超えるのは原発の南北計約30キロ・メートル、沖合約2キロ・メートルで、世界保健機関(WHO)の飲料水基準(同1万ベクレル)も大きく下回るとした。

 一方、処理水の処分について政府は6日、地元から意見を聞く会を福島市で開いた。自治体や商業、漁業関係者らが参加し、「補償を含めて将来にわたって対処を」など風評の懸念や対策を求める声が相次ぎ、放出に反対する意見も出された。次回の意見聴取は13日に福島県内で行う予定。

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