聖徳太子と善光寺の関係に光 郷土史研究会、長野で催し - 信濃毎日新聞

　長野市の長野郷土史研究会は２４日、「長野の聖徳太子信仰と善光寺」と題した催しを同市大門町で開いた。７年目に一度の善光寺御開帳が開かれる来年は、仏教を奨励した聖徳太子の１４００回忌に重なる。節目を前に聖徳太子と善光寺の深い関係性に改めて光を当てようと、同会や善光寺の関係者らが講演。市民約７０人が聴講した。

　善光寺如来の来歴に関する「善光寺縁起」では、仏教の反対者により「難波の堀江」に沈められていた如来と聖徳太子が対面する場面がある。同会の小林一郎会長（６９）は「善光寺縁起には必ず聖徳太子が登場する」と解説。聖徳太子の創建とされる法隆寺（奈良県）と善光寺とのつながりや、善光寺周辺では聖徳太子像を本尊とする信仰が続いてきたことを解説した。

　善光寺淵之坊の若麻績享則住職は、善光寺本堂にまつられている聖徳太子像を写真とともに紹介。善光寺大本願が約１４００年前の創建から尼僧寺院である背景について、聖徳太子の２人目の妃が大本願の初代上人だった―と説明した。

　小林会長は「善光寺と聖徳太子は昔から非常に深い関係があると言われてきた。来年の御開帳に合わせ、聖徳太子との結び付きを考えてもらいたい」と話している。

（2月25日）

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February 25, 2020 at 06:51AM
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