米Microsoftは3月31日(日本時間)、「Microsoft PowerToys」の最新安定版v0.57.0を公開した。本バージョンは、古くからある問題の解決に焦点を当てたメンテナンスアップデート。不具合の修正が中心だが、いくつかの新機能も含まれている。
PowerToys Run
「PowerToys Run」は、[Alt]+[Space]キーで起動できるコマンドランチャー。今回のアップデートでは「日付と時刻」プラグインが追加され、現在の日時を簡単に取得できるようになった。コマンドボックスの先頭に「(」を入力すると現在の日時がリストアップされ、好みの形式を選択するとそのフォーマットで日時データがクリップボードへコピーできる。秒や曜日、月名などを取得することも可能だ。
ドキュメントもアップデートされているとのことで、「PowerToys Run」の使い方がわからない場合は参照したい。
File Explorer add-ons
「File Explorer add-ons」は、「エクスプローラー」のプレビュー機能を拡張するアドオンを集めたもの。本バージョンでは、PDFドキュメントのプレビュー機能が既定で無効化されている。
これは「Outlook」との互換性問題に対処するためだ。既定のPDFビューワーがWindows 10でも「Microsoft Edge」になったことも影響しているという。
そのほかにも、SVGサムネイルが有効な場合、SVGファイルが画像の一種として「エクスプローラー」に登録されるようになった。これにより、画像を検索するときにSVGファイルもヒットするようになる。
そのほかの変更
そのほかにも、「常に手前に表示」機能に新しいアクティベーションサウンドを追加。「Color Picker」には取得した色を履歴から削除し、エクスポートする機能が導入された。ホットキーでマイク・カメラのON/OFFをコントロールするオンラインミーティング支援機能「ビデオ会議のミュート」では、新しく追加されたマイクがトラッキングされるようになっている。
なお、設定ダイアログを開くのにタスクトレイのシングルクリックではなく、ダブルクリックが必要になった点には注意したい。
「PowerToys」は、パワーユーザー向けに提供されているMicrosoft公式のシステムユーティリティ群。Windows 95/XP時代盛んに行われていた取り組みをWindows 10/11で、しかもオープンソースで復活させたものだ。ウィンドウを決まった位置にすばやく配置できる「FancyZone」、ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」、[Windows]キーの長押しでショートカットのGUIヘルプを参照できる「Shortcut Guide」など、「OSにも標準で備わっていればいいのに」と感じられる便利な機能が多く収録されている。
対応OSは「Windows 10 バージョン 1903」以降で、現在「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロード可能。Windows 10/11であれば「Microsoft Store」からも入手できる。すでに利用中の場合は、アプリ内蔵のアップデーターで更新可能だ。
からの記事と詳細 ( 今日の日時を一瞬で入力可能に ~パワーユーザー向けツール「PowerToys 0.57」 - 窓の杜 )
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