【ロンドン=緒方賢一】リトアニア外務省は3日、中国に駐在する大使を協議のため召還すると発表した。中国は8月に駐リトアニア大使を召還している。両国が互いに大使を召還する事態となり、さらなる関係悪化が避けられなくなった。
リトアニアは、台湾が窓口機関を首都ビリニュスに開設するのにあたり、他の欧州の国々で使われている「台北」ではなく「台湾」の名義で許可した。これに対し中国外務省は8月10日、「中国の領土保全に反する」などと反発し、駐リトアニア大使を召還するとともにリトアニアに中国駐在の大使を召還するよう求めた。
リトアニアは対中関係の見直しを進めており、5月には東欧など17か国と中国による「17+1」の枠組みからの離脱を表明した。6月には外交関係がない台湾に、新型コロナウイルスのワクチン提供を表明した。
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