ナイジェリア選手団の役員・関係者三人が七日午前零時すぎ、事前キャンプ地の木更津市内のホテルに到着した。市職員らが「Welcome to KISARAZU」(木更津へようこそ)と書かれた横断幕を掲げ、ナイジェリア本国からの長旅をねぎらった。選手・スタッフは同日以降、相次いで現地入りする。
市によると、三人はチネドゥ・エゼラボ・アナコ新型コロナウイルス対策責任者(CLO)ら。成田空港到着後、市が手配したバスから「オークラアカデミアパークホテル」に姿を見せた。出迎えた渡辺芳邦市長は「市民と交流できないのは残念だが、選手が安全安心のうちにコンディションを整えられるようサポートしたい」と話した。
新型コロナの感染を避けるためホテルはワンフロアを貸し切り、一般客との接触を避ける。市によると、事前キャンプの対象はカヌー(スプリント)、ボート、卓球、陸上、テコンドー、レスリングの六競技。当初は八競技の予定だったが、バドミントンと体操は事前キャンプをせず、直接選手村入りする。一部競技の公開練習はナイジェリアと調整中。(山田雄一郎)
◆市が母国料理提供 選手らの食サポート
木更津市は事前キャンプに臨むナイジェリアの選手らの食事に母国料理を振る舞い、食事面から金メダル獲得をサポートする。
調理を担当するのは、二カ所ある市内受け入れホテルの一つで、卓球やテコンドーの約十人が十日から宿泊予定の「パプリカホテルです」。市が確保したナイジェリア人のシェフ二人とホテル従業員が、選手団の今月二十七日までの滞在期間中に昼夕食を準備し、練習場所や本隊のホテルにケータリング(仕出し)のサービスを連日続ける。
同ホテルのレストランがマレーシア料理を売り物にしており、一部地域で宗教上などの理由で豚肉やアルコールを使わない、スパイス系の辛口を好むなどナイジェリア料理との共通項が多いことから、市がホテル側に提案して実現した。料理は主食にヤムイモの粉の練りものやジャスミンライスの炊き込み、主菜は煮込み料理が中心。ホテル側は六月上旬に料理を試作してナイジェリア大使館の代理大使らに試食してもらった。到着初日の七日の昼食に初めて提供し、選手団に好評だったという。
同ホテルの飯塚義典代表(38)は「食べ慣れた食事の方が体調管理にプラスに働くはず。メダルや自己ベスト記録を目指してほしい」と話した。(中谷秀樹)
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