東京株式相場は上昇。米中が貿易と投資推進で一致したことで、ハイテク関連の緊張緩和期待から電機や精密が買われているほか、国内のワクチン接種加速による経済活動正常化に向けて医薬品なども高い。金融政策を占う米消費者物価指数(CPI)発表を今晩に控え投資家は動きにくい状況は続いている。
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市場関係者の見方
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト
- 米中の 貿易ニュースで、日経平均は一時2万9000円台を回復する動きもみられ緊張緩和ということでポジティブに受け取っている。トランプ前大統領時代には対立が激しかったハイテク関連には連想で買いが入りやすい
- 今晩の米CPI発表を控えて、あまり大きな動きにはつながらないだろう
- 米インフレ懸念はまだあるが過度な警戒は時間経過とともに和らぎ、テーパリング議論開始がアナウンスされて金融政策はゆっくり正常化に向かい、市場に大きな混乱はないとみている
東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジスト
- 一時的とは思うが、先週の雇用統計を受けて景気に減速懸念が出て米長期金利が低下しており株式市場も嫌気している
- 日本株は米CPIの発表前で動きづらく、景気減速懸念が出ていてもリセッションに向かう状況ではないので、持ち高調整で売るほどでもない
- 今晩のCPIは上昇することは分かっているが、どこまで上がるか分からない上、結果が上振れても出尽くしになる可能性もあり市場の反応が予想できない
東証33業種
上昇率上位 | 海運、精密機器、ガラス・土石、パルプ・紙、鉄鋼、サービス |
下落率上位 | 空運、水産・農林、銀行、建設、繊維製品、その他製品、保険 |
背景
- 中国商務相と米商務長官、貿易と投資関係推進で一致- 電話会談
- ワクチン接種、10-11月には希望者全員に-菅首相が党首討論で表明
- 米国株は下落、CPI待ち、銀行株安い
- 米10年債利回りは1.49%と4ベーシスポイント(bp)低下し、5月7日以来1.5%下回る
- ドル・円相場は1ドル=109円50銭台前半で推移、前日の日本株終値時点は109円47銭
からの記事と詳細 ( 日本株は銀行や自動車安く、不動産や医薬品高い-指数方向感欠く - ブルームバーグ )
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