ロンドン=遠田寛生
英国では近年、スポーツ選手の脳障害が大きな問題となっている。国民的競技のサッカーでは、往年の名選手たちが相次いで認知症になった。最大の原因とみられるのがヘディングだ。
2019年に英グラスゴー大が発表した「元選手は認知症などの神経変性疾患で死亡する可能性が一般より約3・5倍高い」との研究で議論は激化。女子選手への影響も含め、さらなる調査の必要性が指摘されている。
昨年12月、スポーツ選手と脳振盪(しんとう)の関係を調べてきた英イースト・アングリア大のマイケル・グレイ教授に話を聞いた。男子選手同様に、女子選手の調査を強く唱えている。
「ヘディングは1回するだけなら大きなことではない。ただ毎日何度も、何年も繰り返すのが問題だ」。直後に「星が見えた」と話す選手は、脳がダメージを受けた可能性があり、要注意だという。
ヘディング時の脳の動きについて尋ねると、ゼリーが入ったボウルを想像するように言われた。脳は一部をのぞき、頭蓋骨(ずがいこつ)にくっついてはいないからと話す。
新しい研究開始
「横からボウルをたたいたら…
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