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東京株式相場は反落。日経平均株価の下げ幅は300円を上回った。米国のインフレ懸念が払しょくしきれない中、アジア時間で米国株先物も下落している。ハイテク株の一角など電機、情報・通信や機械、非鉄金属などが安い。
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市場関係者の見方
三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジスト
- 寄り付きで特段急上昇したわけではなく海外要因で動いている
- マーケットはインフレを懸念しているが、米連邦準備制度理事会(FRB)が沈静化を図る動きもあり見方は分かれている
- 日本はインフレの心配はないが米国金利の上下で日本株も上下する
- 国内のワクチン接種は高齢者以外の接種完了には年内はゆうにかかり、現役世代は感染拡大のリスクは残る
東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジスト
- 米小売売上高は予想より低かったが、前月が現金給付の影響で高かったためで前月からは横ばいとなり、まあまあという評価だろう
- ミシガン大学消費者マインド指数は1年先、5~10年先のインフレ率は上がっており消費者心理としてはインフレはマイナス。だが、市場はそれを嫌気するのをやめて、原油以外の商品市況が下がっていることを好感している
- 材料のインフレ懸念はそう簡単には終わらないので継続的に上げるのは難しい
- 米長期金利の攻防を予想したときに週末の低下が、低下トレンドの始まりではなく上昇基調の中間的な低下という感覚だと、今週も長期金利上昇を嫌気して投資家は売ってくる可能性はある
東証33業種
下落率上位 | 非鉄金属、機械、建設、情報・通信、繊維製品、小売業、鉱業、海運 |
上昇率上位 | 空運、その他製品、倉庫・運輸、陸運、不動産、精密機器、輸送用機器 |
背景
- 米小売売上高、4月は前月比横ばい-個人給付による消費急増後
- 米消費者マインド悪化、1年先のインフレ期待が10年ぶり高水準
- アジア時間の米S&P500種Eミニ先物、ナスダックEミニ先物はともに一時0.3%安
- きょうのドル・円相場は1ドル=109円35銭近辺で推移、前営業日の日本株終値時点は109円50銭
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