近畿では和歌山県のみで自生が確認されていたラン科の希少種「ニラバラン」が5月下旬、兵庫県姫路市内で見つかった。手柄山温室植物園(姫路市手柄)によると、兵庫県内で生育が確認されたのは初めてという。同園で29日に始まった「播磨の絶滅危惧種展」で展示している。(田中宏樹)
同園によると、ニラバランは海岸に近く、日当たりの良い草地に生える多年草。茎は10~30センチほどで、ネギのような細長い葉を1枚だけ付ける。5月ごろ、茎の先に20~30個の小さな花を咲かせるという。
同園の職員が今月23日、姫路市内で野生植物の調査中に発見。約50平方メートルの草地に10数株が花を咲かせ自生していた。絶滅が心配される種を保護する「系統保存」などのため4株を持ち帰ったという。
同園係長の朝井健史さん(49)は「これほど貴重な植物が見つかり、驚いている。絶滅させないように保存していく責任も感じている」と力を込めた。
「播磨の-」ではニラバラン3株を公開するほか、同園が保存している絶滅危惧種約150種を展示。播磨を代表する版画家岩田健三郎さんの植物画展も同時開催している。
初めて同園を訪れた同県加古川市の女性(72)は「珍しい植物を見ると、自然の中でどんな様子なのか気になりますね」と話した。
6月13日まで。午前9時~午後5時(入園午後4時半まで)。金曜休園。高校生以上210円、6歳~中学生100円。
手柄山温室植物園TEL079・296・4300
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