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Tuesday, March 9, 2021

日本株は電機や医薬品高い、銀行や鉄鋼安い-米金利上昇の一服で - ブルームバーグ

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10日の東京株式相場は指数が方向感に欠く展開。ハイテク株がけん引した米国株高や、懸念されている米長期金利の上昇がひとまず一服したことから、電機や医薬品、機械などは上昇。一方、金利上昇への懸念は根強く、金利が業績に影響する銀行、自動車や鉄鋼など景気敏感業種は売られている。

  • TOPIXは前日比0.74ポイント(0.04%)高の1918.42-午前11時時点
  • 日経平均株価は41銭高の2万9028円35銭とほぼ変わらず

<きょうのポイント>

  • 米S&P500種株価指数1.4%高-ナスダック100指数4%高
  • 9日の米10年物国債利回りは1.53%-前日比6ベーシスポイント(bp)低下
  • 世界経済は21年に急回復へ、米国が主導-OECDが予想上方修正

  SMBC信託銀行の佐溝将司シニアマーケットアナリストは「米長期金利上昇に対する警戒が2月中旬以降強く、まだ一服したとは言い切れない状況」と指摘。11日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀政策決定会合を控え、「主要中銀の足元の金利上昇に対する判断をこれから見極めていく形になり、投資家は様子見の状況」と話した。

  10日の日本株は続伸で取引を開始したが、TOPIXに続いて日経平均も下落に転じ、前日の終値を挟んだ展開。佐溝氏は「まだ長期金利に懸念が残る中、その影響を受けやすいグロース株は値が重くなりやすいため、グロース株比率の高い日経平均よりもTOPIXの方がパフォーマンスが良くなりやすい」とみている。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員も、市場は景気回復を好感して金利が上昇しており、「米長期金利上昇は一服しているが、本当に一服しているだけ。どちらにしてもこれから上昇していく」と指摘。きょうは「これまで下がっていたグロース株が切り返し、上昇していたバリュー株が一服するだろう」とみていた。

  • 東証33業種では、電機やその他市品、医薬品、機械、精密機器、ゴム製品などが上昇
  • 鉱業や鉄鋼、石油・石炭、水産・農林、海運、その他金融、銀行などは下落
TOPIXの推移

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