足利市出身で師弟関係もある二人の画家、牧島如鳩(にょきゅう)(一八九二〜一九七五年)、長谷川沼田居(しょうでんきょ)(一九〇五〜八三年)の作品約百五十点を集めた企画展が足利市立美術館(通二)で開かれている。(梅村武史)
如鳩は、ハリストス正教会の伝教者として聖像を描くイコン画家だったが、深く仏教に傾き、最終的には神も仏も一であるという立場に至った。
今回の目玉作品「魚籃(ぎょらん)観音像」(油彩)は横二メートルを超す大作。中央の魚籃観音がイワシの稚魚が入った玻璃(はり)の器を持って座り、左に聖母マリアや天使ら、右に天女らを配置する神仏共存の作。
福島県いわき市の小名浜漁協所蔵だったが、東日本大震災(二〇一一年)の二年前に同館に寄託され、難を逃れた。
近年、画壇に高く評価され、「日本美術全集第十九巻」(一五年、小学館刊)にも掲載されている。
一方、如鳩から西洋画を学んだ沼田居は五十五歳ごろから視力が減退して最終的に全盲となった。代表作「太陽花之図」(水彩画)は衰えていく視力と闘いながら大輪のヒマワリを描いた力作。影響を受けたゴッホ作品を思わせる。
同館学芸員の江尻潔(きよし)さんは「宗教的開眼、失明というそれぞれの転機を経て新境地を開いた。近年、注目が高まる二人の魅力を味わってほしい」と話していた。
企画展は八月十六日まで。開館時間は午前十時〜午後六時。月曜(祝日を除く)休館。
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足利市出身、師弟関係の画家 如鳩と沼田居の魅力 150点集めた企画展 - 東京新聞
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